新型コロナ-面会交流への影響は? |熊本の離婚・慰謝料請求に強い女性弁護士

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新型コロナ-面会交流への影響は?

以前の依頼者の方から,面会交流についてのご相談を受けることが増えました。

親権者である方からは,「元配偶者が,感染予防のために注意してくれるとは思えない。心配なので,しばらく面会交流は控えたいと思っている」,「元配偶者は感染者が多く出ている地域に住んでいるので,当面は面会交流は難しそう」,「元配偶者は納得してくれるだろうか?」といったお話をよく伺います。

「元配偶者の住むあたりはまだ感染者が出ていないようだし,子供たちも楽しみにしているので,今のところ面会交流を停止することは考えていません。様子を見ながら,子供たちと話し合いながら,その都度考えます」とおっしゃる方もいます。

健康や安全,心情など,様々な面から「子供にとって何が一番よいか」を考え,悩むからこそのご相談だろうと思います。

親権者ではない側の方々からは,「新型コロナを理由に,面会交流を無期限で停止すると言われた。従うしかないのか」,「まだ何も言われていないが,子供のためにしばらく会うのを控えた方がいいだろうか」,「直接会うのは無理でも,何らかの方法で子供と繋がりを持ちたい」といったお話を伺います。

「人との接触を避ける」ことが最善の方法と言われる今,面会交流をしばらく停止するという判断が「間違っている」と言うことはできないでしょう。

ただ,「直接会う」ことは控えるとしても,電話やスカイプなどを利用して会話をしたり,LINEやメールなどをやり取りしたり,写真を送ったりといった間接的な方法で交流をすることは可能かと思います。

お子さんにとっても,一緒に住んでいない親と会えないのは,親が自分に対する関心をなくしたり心配していないからではなく,お子さんを危険にさらさないために「本当は会いたいけれど我慢している」と知ることができた方が,よいだろうと思います。

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この記事の作成者

弁護士髙木 紀子(たかぎ のりこ)

熊本県弁護士会所属 56期

依頼された事件を単に処理するだけではなく、依頼してくださる「あなた」の幸せを実現します! 「トラブル」の相手はご本人にとって非常に身近な人です。家族・親族が相手となると、どうしても「気持ち」に関わるところが前面に出てきます。でも、こういったお気持ちに関することを無視してしまうと、ご自身がどうしたいか、どんな形になれば「解決した」、「安心した」と言えるのかも見えず、法律上の問題を解決することもできなくなってしまいます。「この人になら、自分の気持ちを話してもいいかな」、「この人になら、『こうして欲しい』、『そのやり方はちょっと違うような気がする』と遠慮なく言えそうだな」、「わからないことがあっても、遠慮せず質問ができそうだな」と感じていただき、問題を解決する「心強い味方」になることができればと思っています。

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