モラハラ配偶者と早期に離婚ができた事例(離婚調停→離婚訴訟) |熊本の離婚・慰謝料請求に強い女性弁護士

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モラハラ配偶者と早期に離婚ができた事例(離婚調停→離婚訴訟)

  • 性別:女性
  • 依頼者情報:20代

背景

Xさん(女性)は、いつも「あなたはどうしたい?」と気持ちや意見を聞いてくれ、心遣いをしてくれる優しい男性(後の夫)と知り合い、結婚しました。
しかし、入籍した途端、夫からモラルハラスメントを受けまくる生活が始まりました。詳細はここには書けませんが、これまで20年近く依頼者の方々からあれこれ伺ってきた私でもびっくりするくらい、疑いの余地のないモラハラでした。
Xさんは「夫は、私の悪いところ、至らない点を指摘してくれている」と捉え、日々努力していましたが、夫のダメ出しに終わりはありません。Xさんは、仕事中でもいつの間にか涙をこぼしてしまうくらい追い詰められました。

相談内容と弁護士対応

Xさんは、当事務所に依頼後、お子さんを連れてご実家に戻り、私はその日のうちに、xさんの代理人として離婚調停と婚姻費用分担調停の申立を行いました。
調停で夫は、「僕は暴力も振るっていないし浮気もしていない。離婚を求められるような落ち度はない」と主張し、モラハラも否定し、「妻と子供をとても大切に思っている。家族一緒に暮らしたい」と涙ながらに語ったそうです。しかし、生活費は1円も払ってくれませんでした。妻は離婚、夫は復縁を希望し、どちらも折れることはなかったため、調停はすぐに不成立となりました。
そのため、すぐに離婚訴訟を提起しました。同居中にあったモラハラエピソードのうち、私が「特にひどい」と感じたものを取り上げ、縷々10ページにわたり綴りました。モラハラ事例では、こういった文書を出しても「ここが違う」と細かな事実関係に拘った反論を受けたり、「自分もこういうことをされた」と主張を受けることが多いのですが、Yさんには効果があったようで、代理人を通じて「離婚に応じる」と連絡がありました。
こうして、「お子さんの親権者はXさんとして離婚する」という訴訟上の和解が成立しました。

結果

モラハラにさらされ続けると、「自分は価値のない人間だ」と思わされてしまいます。「配偶者からひどいことを言われるのも、そもそもは私が悪いせいなのに、辛いと思ったり離婚を求めたりするのは図々しい、間違ったことだ」としか思えなくなってしまい、「離婚してもいいんでしょうか?家を出てもいいでしょうか?」と聞かれることもよくあります。「私が悪い」、「こんな考えは間違っている」と思ってもなお、家を出たい、離婚したいと考えて法律相談をされるくらいならば、その方が「辛い」のだということは、絶対にたしかでしょう。そこまで辛いのであれば、すぐに離婚は無理だとしても(相手が応じてくれない、自分自身としてもそこまでは踏み切れないなど)、その辛さの原因からいったん距離を置いてみるという選択は、間違いではないと思います。

※実際の事例そのままではなく、複数の事例を組み合わせたり、当事者の方の年齢その他を一部変更しています

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