男性がDVやモラハラ被害を受けていると訴えても、真剣に聞いてもらえないのでは… |熊本の離婚・慰謝料請求に強い女性弁護士

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男性がDVやモラハラ被害を受けていると訴えても、真剣に聞いてもらえないのでは…

全くそんなことはありません。
 
男性の方から、「妻に暴力を振るわれている。
男性である自分がやり返したら大変なことになるのはわかっているので、抵抗はせずにやられっぱなしです」といった相談を受けることもありますし、お話を伺う中で「それはモラハラだと思いますよ」と、私の方からお伝えすることもあります。
 
「DVやモラハラの被害者は通常女性(妻)」といった思い込みがあったり、妻の言動について漏らした時、周囲から「奥さんが強い方が家庭はうまくいくんだよ」、「うちの嫁も同じようなものだ」、「女は母親になると強くなるからな」などと一般論や笑い話にされて、違和感を覚えつつも「どこの家庭もこんなものなのかな?」と思わされてきたという方も多いです。
 
「妻からDVやモラハラの被害に遭っているなどと言えば、男のくせに情けないと思われるのではないか」といった気持ちもあり、誰にも言わずにいた…といったお話も、よく聞きます。
最近では、社会的にも、「DVやモラハラの被害に遭うのは女性だけではない。
性別に拘らず、夫婦のどちらも被害者となり得る」ということが浸透しつつあります。
 
ただし、特にモラハラについては、「喧嘩になった時、売り言葉に買い言葉で言い過ぎてしまった」のではなく「日頃から、人格や言動を否定する暴言を受けていた」のだということを、第三者にわかるように説明することはなかなかに困難です。また、DVやモラハラの加害者と対立することはストレス大ですから、精神的な支えとなる味方も必要です。
 
弁護士への相談内容が外に漏れることはありませんので、体験されたことやお気持ちを受け止めてくれる弁護士を見つけ、相談してみては如何かと思います。

この記事の作成者

弁護士髙木 紀子(たかぎ のりこ)

熊本県弁護士会所属 56期

依頼された事件を単に処理するだけではなく、依頼してくださる「あなた」の幸せを実現します! 「トラブル」の相手はご本人にとって非常に身近な人です。家族・親族が相手となると、どうしても「気持ち」に関わるところが前面に出てきます。でも、こういったお気持ちに関することを無視してしまうと、ご自身がどうしたいか、どんな形になれば「解決した」、「安心した」と言えるのかも見えず、法律上の問題を解決することもできなくなってしまいます。「この人になら、自分の気持ちを話してもいいかな」、「この人になら、『こうして欲しい』、『そのやり方はちょっと違うような気がする』と遠慮なく言えそうだな」、「わからないことがあっても、遠慮せず質問ができそうだな」と感じていただき、問題を解決する「心強い味方」になることができればと思っています。

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